「エンジンなんて回ってなんぼよ」なクルマ好きおじさんが選ぶべきブン回り車4選

ちょっと値は張るけど貴重な純ガソリンエンジンの現行車

●トヨタ GRヤリス

「エンジンなんて回ってなんぼよ」なクルマ好きおじさんが選ぶべきブン回り車4選
トヨタGRヤリス。車体価格は公道用で448万円からと、コンパクトカーにしてはかなり高額になる。もちろん、それに見合った内容を持った高性能モデルではある

 トヨタのヤリスは一般にいう大衆車に属するが、このGR(GAZOO Racing)の名が冠されたモデルは、世界ラリー選手権(WRC)を戦うために作られたマシンがルーツになっている。

 つまり“無印”のヤリスとは名称と外見こそ共通しているものの、中身はまったく違うものといっても大げさではない。

 WRCへの出場公認用モデルでもあるGRヤリスは、フレームをはじめサスペンションやエンジンもラリーで戦うことを考慮したデザインで作られていて、その走行性能は通常のスポーツカーすら凌駕するレベルにある。

 そして肝心のエンジンは専用設計の1.6直3ターボを搭載。

 GRヤリス最新仕様の最高出力は304psで、1.6リッターの3気筒であることを考えるとこれは驚異的だ。

 低速域も使用するラリー対応ということで、そこまで高回転型のエンジンではないものの、レッドゾーンの7000rpmまで回すと信じられないほどパワーを発揮する。

 難点はかなり価格が高いことだが、性能を考えると納得ではある。

 トヨタでは、カローラスポーツ(GRカローラではない)に搭載されていたガソリンエンジンも高回転で回せるものだったが、2025年から全グレードがハイブリッドになり、純ガソリンエンジンモデルは廃止されてしまった。

軽だって高回転型は楽しい!

●スズキ カプチーノ

 軽自動車にも高回転型エンジンを搭載したモデルは少なくなく、近年では2022年まで販売されていたホンダのS660が高回転エンジンを搭載していた。

 だが、ここでは少々時代をさかのぼって、スズキ カプチーノに注目してみたい。

 1991年に販売が開始されたカプチーノは、FFモデルの多い軽自動車では珍しくフロントエンジン・リア駆動のFRレイアウトを採用している。

 この時点でカプチーノが実用性よりもスポーツ性に重点を置いたクルマであることがわかるが、そのエンジンもかなりの高回転仕様だった。

 660ccのターボチャージャー付き直列3気筒エンジンのレブリミットは8800rpmであり、レッドゾーンは8500rpmから。

 自主規制もあって最高出力は64psとそこまで高くはないものの、軽量な車体と低い視線も手伝って、レッドゾーンまでアクセルを踏み込むとガソリンエンジンの楽しさを十分に味わえた。

 いくら軽自動車であってもレッドゾーンまで回すことは多くないだろうが、その気になるとブン回せるエンジンを持っているのがカプチーノの尖りっぷりを感じさせる。

 高回転まで回せる純ガソリンエンジンモデルはいずれ絶滅種になる可能性は高い。

 だからこそ、せめて今だけはカリカリの高回転エンジン車に乗りたいというのはぜいたくだろうか?

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