「エンジンなんて回ってなんぼよ」なクルマ好きおじさんが選ぶべきブン回り車4選

「エンジンなんて回ってなんぼよ」なクルマ好きおじさんが選ぶべきブン回り車4選

 どんどん数が減っている純粋なガソリンエンジン車だが、アクセルを踏んだ際に感じられる気持ちいい加速には内燃機関ならではの魅力もある。今回はそんな踏んで楽しいガソリンエンジンモデルをピックアップしてみた。

文/長谷川 敦、写真/スズキ、トヨタ、ホンダ、マツダ、Newspress UK、CarWp.com

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なぜガソリンエンジンは楽しいのか?

「エンジンなんて回ってなんぼよ」なクルマ好きおじさんが選ぶべきブン回り車4選
燃費性能や排ガスなどがクローズアップされがちになるが、運転すること自体を楽しむのもクルマの魅力。その意味でガソリンエンジン車は面白い

 近年はエコの観点から燃費性能の高いハイブリッドやEV(電気自動車)に注目が集まり、どうしても燃費では不利になるガソリンエンジン車は少数派になりつつある。

 しかし、燃費重視の抑えたスロットル特性や、電動モーターでは味わえない加速感をこよなく愛している人もまだ存在し、これにはいくつかの理由がある。

 まずはエンジン内部での燃焼や吸排気に伴うサウンドが聞けること。

 このエンジン音をただの騒音に感じる人がいるのも事実だが、高回転のガソリンエンジンが生み出すサウンドを官能的と表現する人もまた少なくない。

 そしてアクセルを踏み込んだ際にエンジン音が上昇し、荒々しく加速する車体には運転する喜びも感じられる。

 これはハイブリッドやダウンサイジングターボ車の控えめな加速性能や、速いけどスムーズすぎるスポーツEVのスロットル特性では得られない。

 とはいえ、限りのある化石燃料の消費を抑える必要はあり、その意味では純ガソリンエンジン車の減少は避けられないだろう。

 ということで次項からは、時代の流れには少々逆らうけど、今のうちに乗っておきたいガソリンエンジン車を紹介していきたい。

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「新車でなくても乗る価値アリ」の2モデル

●ホンダ シビックタイプR(FD2型)

 ホンダが開発したVTECエンジンは、バルブタイミングを可変させて低回転~高回転の効率を向上させた機関なのだが、バルブタイミングが変わった瞬間に一気にパワーが上がる感覚も高く評価され、そのVTECはよりエネルギー効率に優れたi-VTECへと進化した。

 そしてi-VTECにはさらなる効率アップを求めてターボチャージャーが装着されるが、効率とパワーを手に入れたかわりにNA(自然吸気)エンジンならではの加速の気持ちよさは削がれてしまったという声もある。

 現在ホンダの高性能エンジンはほぼすべてターボになっているため、走りの楽しさを追求するならNAのi-VTEC搭載車を探すのがお薦め。

 そんな最後のNA i-VTECエンジン搭載車が8代目FD型シビックのタイプRだ。

 シビックタイプRとしては3代目となるこのモデルは、NA i-VTECの完成形ともいうべきK20A型エンジンを搭載し、最高出力は225psを8000rpmで叩き出した。

 純粋な速さという点では後継のシビックタイプRに譲るものの、NAの高回転を楽しむには最適なモデルの1台だ。

 2010年に生産が終了したFD2型シビックタイプRは現在でも中古車で入手可能で、程度の良い個体には300万円を超える価格がつくこともある。

●マツダ RX-8

 世界で唯一マツダだけが完全量産化に成功したロータリーエンジンは、特に高回転域での滑らかさと澄んだハイトーンサウンドに定評がある。

 また、構造上コンパクトにできるなど、スポーツカー向きのエンジンともいわれている。

 反面、燃費においては一般的なレシプロエンジンに一歩譲る部分はあり、時代の流れもあって現在マツダでも量産車の動力用エンジンとしては採用していない。

 そんなロータリーエンジンを搭載した最後の量産車がRX-8だ。

 人気の高かったRX-7の後継モデルとして2003年に発売されたRX-8は、RENESIS(レネシス) REと呼ばれるロータリーエンジンを搭載していた。

 サイド排気を採用したネメシスREは従来のロータリーエンジンに比べて燃費性能を改善していたが、高回転型ユニットという特性は変わらずレブリミットは9000rpm設定されていた。

 最高出力は250psとパワフルで、NAの素直な吹け上がり特性とあわせて心地良い加速感をドライバーに提供した。

 しかし、やはり燃費で不利な点は否めず、2013年には製造販売が終了となった。

 最後の市販ロータリーモデルであるRX-8の中古車人気は高く、400万円を超える価格の個体も存在している。

次ページは : ちょっと値は張るけど貴重な純ガソリンエンジンの現行車

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