「日本人はなぜアメリカ車を買わないんだ」と言うトランプ大統領。「買いたくなる車が輸入されてないからですよ」と言わんばかりに、鈴木直也氏、国沢光宏氏、渡辺陽一郎氏が日本未導入のものも含め、買いたいアメ車をチョイスする!!
※本稿は2025年5月のものです
文:鈴木直也、国沢光宏、渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年6月10日号
鈴木直也氏が買いたいアメ車は……GMC ハマーEV
いい意味で、バカなクルマを作らせたらアメリカ人には敵わない。元のハマーはUSアーミーの軍用車から派生したオフロードSUVだが、これをツインモーター1000ps(!)のEVに仕立てるところがバカ(誉めてます)。
車重4トン超なのに、0→100km/hは3.5秒! 価格は10万ドル超えとお安くはないが、同価格帯のスーパーカーと比べてもおバカ度は断然上(くどいけど誉めてます)。目立ちたがり屋さんにとって最高のアイテムと言っていい。
実は、このクルマにラスベガスCESのイベントでチョイ乗りしたのだが、めちゃめちゃ重たいものが無理やりブッ飛んでゆく加速感にビックリ。物理の法則を捻じ曲げるような不条理な感覚は、間違いなくこのクルマだけの体験だと思います。
トヨタだけれどアメリカ製のタンドラも魅力的。
国沢光宏氏が買いたいアメ車は……フォード マスタング
日本に正規輸入されていないアメリカ生産車ということなら、レンジャーのラプターとダッジ チャージャーデイトナ、マスタングくらいしか魅力的なモデルなし。
いや、アメリカ車といってもアメリカ生産車じゃないと意味がない。そんなことから確実にアメリカで生産されているモデルということで、3車のなかでは一番インパクトが薄いマスタングを選ぶ(ほかの2車種は生産国不明)。ただ、マスタングだっていつまで生産されるかわからない。
こうやってアメリカ車選びをしていると、私のようなクルマ好きでも欲しいモデルが見つからない。普通の人からすれば、すべて「パス!」だと思う。むしろアメリカ生産の日本車を輸入すべきです。
渡辺陽一郎氏が買いたいアメ車は……キャデラック エスカレード
商品力が高く価格の割安な日本車を避けて、敢えて輸入車を選ぶ理由は、その国の市場や道路環境を反映させた、日本車とは違う価値に魅力があるからだ。
海外メーカーの日本車に似たクルマは価値が乏しい。例えば以前売られていたキャデラックATSセダンは、日本で運転しやすいサイズだったが、アメ車濃度が薄く売れずに終わった。
そこで欲しい車種は、正規輸入車ではアメ車濃度が最も高いキャデラック エスカレードだ。フロントマスクは大胆で存在感が強く、V型8気筒6.2Lエンジンは低回転域から太い駆動力を発生させる。大雑把なアメ車らしさが濃厚だ。
中古車ではダッジ チャージャーヘルキャットがいい。
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